タングラムは、1枚の正方形を7枚のピースに分けた図形パズルで、ピースを組み合わせて動物や人などのシルエットを作って遊びます。シンプルに見えて奥が深く、昔から子供の知育玩具として親しまれてきました。この記事では、タングラムの基本から遊び方、何歳から始められるのか、そして期待できる知育効果までをわかりやすく紹介します。
タングラムとは?
タングラムとは、1枚の正方形を7枚のピースに切り分け、それらを並べ替えてさまざまな形を作る図形パズルです。中国で生まれたとされ、漢字では「七巧板」と書きます。ヨーロッパへは18世紀末から19世紀初頭にかけて交易を通じて伝わったと言われています。ただし起源の時期は資料によって説明が異なり、正確な年代ははっきりしていません。道具は7枚のピースだけと手軽ですが、作れる形は数え切れないほどあり、世界中で長く愛されてきました。遊ぶのに特別な準備や電源は必要なく、机の上やテーブルの上があればいつでも始められる点も、家庭で取り入れやすい理由のひとつです。
7枚のピースの構成
7枚のピースは、大きさの異なる三角形と四角形で構成されています。内訳は次の表のとおりです。
| ピースの種類 | 枚数 |
|---|---|
| 大きい三角形 | 2枚 |
| 中くらいの三角形 | 1枚 |
| 小さい三角形 | 2枚 |
| 正方形 | 1枚 |
| 平行四辺形 | 1枚 |
三角形が5枚、四角形が2枚という内訳で、合計7枚をすべて組み合わせると元の正方形に戻ります。
タングラムの遊び方
遊び方はとても簡単で、お手本として示されたシルエットと同じ形を、7枚のピースを使って作ります。人や動物、乗り物、数字や文字など、作れる形のバリエーションは非常に豊富です。はじめは輪郭の中にピースの境目まで描かれたお手本から始めると取り組みやすく、慣れてきたら外側の輪郭だけのお手本に挑戦するとぐっと難しくなります。さらに上達すれば、自分だけのオリジナルの形を考える楽しみ方も広がっていきます。
基本のルール
タングラムで形を作るときには、いくつかのシンプルなルールがあります。覚えることは少ないので、小さな子供でもすぐに理解できます。
- 7枚のピースをすべて使います
- ピースどうしを重ねてはいけません
- ピースは裏返して使っても構いません
この少しの決まりがあるからこそ、同じシルエットでも組み合わせ方に頭を悩ませる奥深さが生まれます。
タングラムは何歳から始められる?
タングラムを始められる年齢に、明確な決まりはありません。アプリなどでは対象年齢を3歳以上としている例が多く、育児の場面では2歳ごろから簡単な形で楽しめるという声もあります。ピースが大きく誤飲の心配が少ないものを選べば、幼児期から無理なく取り入れられるでしょう。小学生以上になれば複雑なシルエットにも挑戦でき、大人でも夢中になれるため、幅広い年齢で長く遊べるのが魅力です。より小さいお子さんには、まず型はめパズルのような遊びから図形に親しんでいく方法もあります。
子供に期待できる知育効果
タングラムは遊びながら考える力を引き出せるため、知育玩具としても注目されています。ここでは代表的な効果を見ていきましょう。
図形感覚と空間認識力が育つ
ピースを回したり裏返したりしながら形を合わせる過程で、図形を頭の中で動かす感覚が養われます。福岡県教育センターの学習資料でも、パズル遊びは図形に強くなる遊びとして紹介されています。向きや位置を変えて何度も試す経験は、空間を立体的にとらえる空間認識力の土台づくりにつながると考えられます。
思考力と集中力が高まる
どのピースをどこに置けばよいかを考えるうちに、見通しを立てて試行錯誤する力が引き出されます。うまくはまったときの達成感は次への意欲にもつながり、一つの課題にじっくり向き合うことで集中力を伸ばす遊びとしても期待できるでしょう。知育パズル全般のメリットは、知育パズルが子どもに良い理由でもくわしく解説しています。
タングラムの選び方と手作りの方法
タングラムは木製やプラスチック製など、さまざまな商品が市販されています。小さな子供には、口に入れても安全な素材や大きめのピースのものを選ぶと安心です。図形パズルの絵本タイプなら、お手本を見ながら遊べるため入門にも向いています。ピース数の多いジグソーに進む前の準備運動としても役立ち、年齢に合ったピース数の目安もあわせて参考になります。
手作りで用意する方法
市販品がなくても、厚紙やマグネットシートを正方形に切り、7枚のピースに分ければ手作りできます。100円ショップの材料でも十分に楽しめ、親子で作る工程そのものが遊びになるのもうれしい点です。遊びに慣れてきたら、立体パズルなど別の種類に発展させていくのもおすすめの楽しみ方といえます。
タングラムはアプリでも楽しめる
最近は、スマートフォンやタブレットのアプリでもタングラムを遊べるようになっています。アプリならピースをなくす心配がなく、ヒント機能やレベル別の問題が用意されているものも多いため、気軽に始めたい人に向いています。一方で、実物のピースを手で動かす遊びには、指先を使い感触を確かめながら考えられるという良さがあります。目的やお子さんの年齢に合わせて、実物とアプリを上手に使い分けてみるとよいでしょう。外出先ではアプリ、家ではじっくり実物で、といった楽しみ方も続けやすくおすすめです。
まとめ
タングラムは、7枚のピースで無限とも言えるほど多くの形を作り出せる、シンプルで奥深い図形パズルです。明確な対象年齢はありませんが、幼児から大人まで楽しめ、図形感覚や空間認識力、集中力を育む知育効果も期待できます。市販品はもちろん手作りでも気軽に始められるので、親子で一緒に遊ぶひとときに取り入れてみてはいかがでしょうか。

