英語の勉強と聞くと、単語帳や文法問題を思い浮かべる人も多いでしょう。ですが、最近ではゲーム感覚で楽しく英語を学ぶ方法が注目されています。その中でも特に人気を集めているのが、英単語クイズゲーム「Wordle(ワードル)」です。
今回は、「ワードルって何?」「英語学習にどう役立つの?」「日本語対応はあるの?」といった疑問にお答えしながら、英語教育との相性や活用法までをわかりやすく解説します!
ワードルってどんなゲーム?
ワードル(Wordle)は5文字の英単語を当てるパズルゲームで、PCやスマホのブラウザから無料で遊べます。1日1つのお題が出題され、世界中のプレイヤーが同じ単語に挑戦します。
ルールはとてもシンプル。推測した5文字の単語を入力すると、各文字の正誤が色で表示されます。
- 緑:文字と位置が正しい
- 黄色:文字は正しいが位置が違う
- 灰色:その文字は使われていない
このヒントをもとに、6回以内で正解を導き出すという内容です。まるでジグソーパズルのように、少しずつ情報を組み立てていく過程がクセになると、多くのユーザーを魅了しています。
英語力だけでなく、論理的思考力やパターン認識力も問われるため、脳トレとしても非常に優れたゲームといえます。
ワードルが人気の理由
ワードルは、ウェールズ出身のソフトウェアエンジニア、ジョシュ・ワードル氏によって開発され、2021年に公開されました。当初は、彼がパートナーのために作った小さなゲームでしたが、シンプルな面白さとSNSでの共有のしやすさから爆発的に広がりました。
特に人気の理由として以下の点が挙げられます。
- シンプルで覚えやすいルール
- 広告なし・無料で遊べる
- 結果をSNSでシェアできる設計
- 毎日1問限定の「特別感」
2022年には、アメリカの大手新聞社「ニューヨーク・タイムズ」がワードルを買収。以降も無料提供が続けられており、今では世界中で何百万人もの人が毎日プレイしています。
ワードルが英語教育に使える理由は?
ワードルは、単なる暇つぶしゲームにとどまりません。英語学習における「継続」「習慣化」「実用語彙の定着」という点で、大きな効果が期待できます。
毎日プレイすることで自然に語彙力アップ
ワードルは毎日1問だけというシステムのため、それが逆に気軽に取り組め、習慣化しやすいです。
1プレイにかかる時間も数分程度なので、朝の準備時間や通学・通勤の合間など、スキマ時間にぴったり。毎日少しずつ単語に触れることで、無理なく語彙が増えていきます。
「推測」による深い学習
ワードルは、答えをただ覚えるのではなく、ヒントから正解を導く「推測型」のゲームです。
単語を推測する中で、「この単語は何だろう?」「似たスペルの単語はあったかな?」と自然に語彙や綴りを考える力が育ちます。思考と結びついた学習は記憶に定着しやすく、応用力も身につきます。
楽しいから学習が続く
英語学習が長続きしない原因の一つは「つまらないから」。その点、ワードルはゲームとしての面白さがあるため、毎日自然と手が伸びます。
「もっとやりたいけど今日はここまで」という制限も、逆にモチベーション維持に効果的。楽しさと継続性のバランスが絶妙なのです。
ワードル攻略のコツとおすすめの単語
ワードルでは、最初に入力する単語選びが重要です。ポイントは以下の2つ。
- よく使われる母音(A・E・I・O・U)を含む
- S・T・R・L・Nなど頻出子音を含める
たとえば、「SLATE」「CRANE」「AUDIO」などがおすすめです。
また、同じ文字を複数回使う単語は難易度が上がるため、文字の重複にも注意。1回目・2回目の推測でしっかり情報を集めるのが攻略の鍵となります。
ゲーム終了後には、出題された単語の意味を調べたり、例文を探してみたりするのも良い学習になります。
ワードル日本語版はある?類似ゲームも紹介
現在、公式のワードルはニューヨーク・タイムズのWebサイト上でプレイできますが、英語版のみの提供となっています。ただし、日本のユーザーが開発した非公式の日本語版もいくつか存在します。たとえば、
- Wordle Japanese
- ことのはたんご | 単語推理ゲーム
- Kotobade Asobou 言葉で遊ぼう
など。これらはワードルから派生した日本語版です。英語版が難しいと感じる場合は、まず入門編として遊んでみてもいいでしょう。
学校や家庭でのワードル活用法アイデア
ワードルは、個人で楽しむだけでなく、クラス活動や家庭学習にも取り入れやすいゲームです。実際の教育現場でも取り入れ始めている教師や、子どもと一緒に英語学習に使う保護者も増えてきています。
授業冒頭のウォーミングアップ
授業の導入としてワードルを取り入れることで、生徒の集中力が高まり、自然と英語モードに切り替えられます。
正解後にその単語の意味や用法を解説すれば、語彙学習にも直結。発音練習や例文作成など、展開次第でユニークな授業に発展させられます。
親子での英語朝活に
ワードルは短時間で遊べるため、朝の数分間で親子一緒に英語に触れる習慣づくりもできます。
正解後は単語の意味を調べたり、会話の中で使ってみたりと、自然な形で語彙力・表現力を伸ばせます。親子のコミュニケーションのきっかけにもなります。
グループワークでディスカッション
ワードルを複数人でヒントを出し合いながら正解を導くグループ活動にすれば、協力し合う中でコミュニケーション力が育まれます。
推測理由を説明する場面では英語での発話機会も生まれ、ゲームを通して「話す・聞く・考える」力を総合的に養うことが可能です。
まとめ
ワードルは、毎日5分でできるシンプルなゲームながら、語彙力やスペル力、思考力を自然に鍛えられる優秀な英語教材とも言えます。無料かつシンプルで続けやすく、学校・家庭・独学と幅広く活用できます。
「英語をもっと楽しく学びたい」「続けられる学習法を探している」という方は、ぜひワードルを試してみてください!英語を「勉強」ではなく「楽しみ」として取り入れてみましょう。