長年愛され続けている一対一のボードゲーム、オセロ。ルールも簡単で多くの人が知っていますし、現代ではスマホひとつで手軽に対戦できるのでオセロで遊ぶ機会というのは案外多かったりしますよね。オセロの必勝法なんかがあれば知りたいという人は多いのではないでしょうか。
今回はオセロのルールや必勝法、リバーシとの違いなどについて調査しました。
オセロのルール
改めてオセロのルールについて紹介しますよ。オセロは8×8マスの正方形の盤で、二人のプレイヤーがそれぞれ黒、白の石を交互においていき、自分の色の石を多く残したほうが勝ちとなるゲームです。オセロの石は前後を相手の色に挟まれると、ひっくり返して相手の色に変わってしまいます。
公式ルールでは、黒が先手、白が後手と決まっています。順番に自身の石を置いていくのですが、石を置ける場所は既に場にある自分の石とこれから置く石とで相手の石を挟めるところにしかおけません。
置ける所が無くなったら?
ゲームを進めていると、どこに置いても相手の石を挟めないというような状況になってしまうことがあります。その場合はパスとなり、相手が続けて手番を行います。相手が置いた石によって自分が挟める石が登場しない限り、相手の手番はずっと続きますよ。一方で、状況によっては自分が石を置くことで不利になってしまうような場面になることもありますが、その場合でもパスはできず、置ける場所がある限り絶対に石を置かなければなりません。
64マス全てが石で埋まるとゲーム終了ですが、その前にどちらかの石一色になってしまった場合もそこでゲーム終了ですよ。
オセロとリバーシの違いは?
皆さんは「リバーシ」をご存知ですか?オセロの別名のように認識している方もいるかもしれませんが、オセロとリバーシには違いがあるのでしょうか。
実はリバーシはオセロの90年前に誕生しており、初期の初期には「初手から4手目までは二人のプレイヤーが交互に中央4マスのうち好きな位置に石を打ち込んで初期配置を決める」というルールだったりもしたようですが、後にルールは変わっていき現在のオセロと同じようなルールに落ち着いていったようです。
リバーシには初期配置が複数あった
リバーシにはクロス、パラレル(初期配置の白と黒が交差せずに並ぶ)、オリジナル(最初に石を置いて始めない)という三通りの初期配置がローカルルールとしてあり、このクロスを採用したリバーシと現在のオセロは完全に同じルールだったとされています。ある意味では、オセロとリバーシは完全に同じで、リバーシにオセロが内包されるという言い方も出来るかもしれません。
オセロの必勝法や勝つためのコツは?
オセロは対人戦で、引き分けの場合を除き勝敗がつくゲームです。必勝法なんてものがあったとして、両方がそれを知っていて両方が勝つ、なんてことはないので、文字通りのオセロの必勝法は無いといえるでしょう。ですが勝つためのコツのようなもの、抑えておくべき定石のようなものはありますよ。一つずつ紹介していきます。
四隅を取る
まずは何よりも盤の角、四隅を取ることです。これは有名なコツですよね。オセロにおいて角のマスは一度取れば最後相手に絶対にひっくり返されないマスであり、4つの角を取れば取るほど有利になります。四隅を取るためには、四隅の周りのマスに相手の石がある必要があります。逆に言えば、相手に角を取られないように四隅をそれぞれ囲む3つのマス、とりわけ返されやすい四隅の斜め隣のマスには置かない立ち回りも重要になりますよ。
序盤は少なく取っていく
オセロで勝つための大事なコツの一つが、「序盤から石を取りすぎない」ということです。始まってから暫くの間は、より多くの石をひっくり返せるマスには置かずに、少なく取っていくことを心がけましょう。
盤面で自分の色の石が多い時は、相手の石をひっくり返せる場所、つまり自分が置ける場所が少なくなってしまいます。また終盤になればなるほど一回でひっくり返る石の数も増えていくので、序盤にリードをとっても簡単に捲くられてしまうのですね。
ひっくり返した石に隣接する空きマスが少なければ少ないほど良い
ある程度ゲームが進んで場に石が増えていく中盤は、「自分が石を置いた際にひっくり返る石の周囲のマス」に着目しましょう。ひっくり返そうとしている石の周囲に開いてるマスがあれば、そこに相手に置かれるとひっくり返した石がまたひっくり返されてしまうことになります。常に周囲に空きマスが無いような石だけをひっくり返して戦える訳はありませんが、空きマスの数がそのまま相手の選択肢になるので、なるべく周囲の空きマスが少ない石をひっくり返していけるように意識しましょう。
相手に全体的に囲ませるように動く
オセロは中央の4マスに置かれた石から始まり、そこからだんだんと外側へ膨らんでいくような形で石が置かれていきます。石の外枠が相手の石になればなるほど相手は置く場所に困っていくので、なるべく相手に外枠を囲わせるように意識して、内側に空きマスがあれば積極的に置くようにしましょう。ただ、少し返しづらい一番外のマスに相手に置かれるのは警戒した方がよいですね。
終盤の残りのマスを意識
最後の手番を自分で置けるような順番にする方がオセロは有利なので、終盤になってきたら残りのマスを意識してください。残りのマスが偶数の時に相手に置かせる順番になると、最後を自分の手番にできます。
ゲーム開始から素直に進むと、最後の手番は後手の白側。先手の黒側はどこかで相手に一度パスをさせる必要があります。それも決して簡単なことではありませんけどね。
相手が置きたい場所を考える
相手の視点に立って、「自分が相手の立場なら次の手番で置きたい場所はどこだろう」と考えるのも大事なことです。その場所が読めたなら、先に自分がそこに置いて潰すなどして相手の計画を狂わせる事ができますよ。「自分がここに置いたら、相手は次どこに置くだろう」といったことを考えるのもいいですね。「ここに置いたら、相手がここに置いて大幅に返されてしまう」といったことまで計算できると、リスクの大きい一手を避けられるようになります。
出典:team OMS
最後に
今回はオセロのルールやコツ、リバーシとの違いについて紹介しました。序盤に沢山取れる時は、「このまま相手の石を全てひっくり返しきって早期完封勝ちも出来るのではないか」とよぎってしまいますよね。ですが勝負を焦ってはいけません。序盤は控えめに、終盤で相手を捉えるように動いていきましょうね。